ねぎうさぎ
讃岐の話
だいこん
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あなたも使ってみよう! さぬき弁講座
《第六回〜や行の巻〜》
用 語
意  味
用     例
やいと お灸のこと 「こら! そんなてんごしたらやいとするぞ!
やおい やわらかい・やりこいとも言う やおいうどんはさぬきやないで。」
やかまし さわがしい・うるさい 「あの宣伝カー、えろうやかましの〜。」
やきに 〜〜だから・であればこそ 「このしょうゆやきに、うどんがひきたつんや!」
やけど だけど・しかし 「宿題あるんやけど、遊びたいのー」
やろ だろうか・主に確認に使う 「お前、うどん食べるやろ?」「うん、食べるで!」
やんか 〜じゃないか。〜ではないか。 「一年たつのはやいもんやなー、もう正月やんか〜」
ゆる 池の水門、水路を塞ぐ板など。 「毎年6月は満濃池のゆるぬきがあるで、見にきいや」
ゆるぎたるぎ 適当に調整すること 「まあ、そこんところはゆるぎたるぎでやってや。」
よいよ いよいよ・非常に 「道がわからんなって、よいよおうじょうしたで。」
ようけ たくさん・多く 「だいこんおろしは、ようけ入れてや! おいしいで。」
よもくそ のろのろ・ぐずぐず よもくそせんと、はよ帰ってこんか!」
ようせん できない 「そんなふがわるいことようせん!」
〜〜よる 〜〜している(行動を表す) 「朝やの〜。スズメが鳴っきょるが・・・」(徹夜明け?)

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さぬきひとくち話 第6回

 
<タヌキの嫁入り>
   

昔からたぬきは人を化かすもんや。
讃岐にもそんな話はようけ伝わっておるんやで。
金比羅さんのふもとにもいたずらたぬきが住んでおって、しょっちゅう人を化かしよった。
ある日のこと。村で一番の怖いものしらずの男が、「今夜こそ、タヌキをとっつかまえて、タヌキ汁にしたる!」と、村中のもんが止めるのも聞かんと出ていってしもうた。
その日は月のきれいな晩でな。しばらく木の陰にかくれて見よったら向こうからタヌキが行列つくってやってきた。そいで池のふちでなにかやりはめたんや。よう見てみたら、頭に藻をのせてマゲを結い、草の葉をまいて着物と帯を作って、人間の格好になっていきよる。
「なるほどな、こうやって化けるんか!」と思わず感心してみよったらその行列は嫁入りのこしらえになって峠を越えて進み始めた。
「どこへ行くんじゃろか? どうせまた、どこぞで悪さするつもりやな」
後からついていったら村で一番大きな屋敷へ入っていった。

男も、その後について屋敷に入ると、そうっと障子に穴を開けて座敷の中を覗いてみた。
そしたら中でみんな飲んだり喰ったり、踊ったり歌ったり、どんちゃん騒ぎをやっとる。
そのお囃子の調子の良いこと!
「こら、おもしろいやないか!」と男はタヌキを捕まえるのも忘れてみとれてしもうた。
しまいにゃ障子の穴から、首までつっこんで踊りの囃子にあわせて手を振ったり、首を振ったりしてたそうや。

ほしたら、後ろからばしっと背中をたたかれたそうや。
「あんた、そんなとこでなにしよんな?」その声に、はっとして我に返ると、男は金比羅さんの石灯籠に頭を突っ込んで、いっしょうけんめい踊りよったんやと。
タヌキを捕まえるつもりが反対にやられてしもうた、という話や。


たぬきの嫁入り行列
 
讃岐の民話より
   
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